パチンコを長いこと打っていれば、大ハマリや大連チャンはもちろんのこと、普通に生活していたらなかなかお目にかかれない「人」との遭遇まで……。本当に不思議なことが起こるもの。

ましてや、人より長くホールに滞在することが多い「パチンコライター」はそんな場面を一度や二度は見ているハズ。

そこで、ホールで「こんな珍しい場面に出くわすこともある」ということをお伝えしていこうというのがこの『パチンコ ホールで遭遇した珍事』!!

ちなみに……今回明かす珍事はあくまで各ライター陣が体験した出来事。編集部とは一切関係ありませんのであしからず。

……要は、昔の思い出話なので「編集部に何か言われても今更何かできるワケがない……」ってことです。どんなことでも、時が過ぎれば語れる思い出!!

これはまだ僕が大阪に住んでいた頃の話。

海シリーズが強いと評判のホールに通っていたんですけど、「打つ台に困ったら海打っときゃ間違いない」と思い、その日は『CR大海物語3スペシャル』に着席。

思惑以上の好状態で「こりゃ終日ブン回し確定ですわ」と内心ほくそ笑んで、保留を貯め過ぎないように保3止めしていた時です。

遊べる海コーナーならではのアットホームな常連客のおばちゃんに声を掛けられました。

「当たらへんな～」と他愛のない会話から始まり、お互いそこそこハマっていたこともあり、
「リーチ中はボタン連打でお魚頑張ってくれるから当たりやすいで!」とか、
「もっとゆっくり打たな当たらへんで。100回転に5分くらいは台を休めたり…」と色々世話を焼いてくれるおばちゃん。

その時はまぁ、「海コーナーのこういう空気感、やっぱ良いよなぁ」って思ってたんですけど、それでも右手は正直なわけです。

「えーそうなんですか!?」って言いつつも保3止め、ステージ止めを駆使して目の前の期待値を追いかけていました。

その矢先、自分の台から鳴り響くパールフラッシュ。

学校のマラソン大会で「一緒に頑張ろうね!」って言ってた友達をスタートダッシュで裏切るような後ろめたさ…。

気まずさから「おばちゃんも早く当たってくれ!」と心の中で祈りを捧げていましたが、空気を読まずあれよあれよと2万発に到達。

大当り終了画面の『聖闘士星矢コラボの保留連カットイン』が出た時は「うわー、初めてみた!!」って喜んでいたけど、さすがに3回目になると、その時流れるマリンちゃんボイスの「コスモの力を感じるよー」が隣のおばちゃんを煽ってるように思えてきて、何とも言えない気持ちに…。ついさっきまであんなに和気藹々と会話していたおばちゃんは、ずっとハマり続けていたせいなのか、僕の連チャン中は終始ダンマリを決め込んでました。

でも無邪気に周囲を煽ってしまうくらい図太い神経のマリンちゃんがあるからこそ、海シリーズはパチンコの顔であり続けるだろうと…。

とか訳の分からないこと思いながら、気まずすぎて連チャン即ヤメしました……。

海のアットホーム感が、ここまで諸刃の剣になるとは思いもしなかった若かりし日の思い出です。