今回は、2010年頃に発覚したお話。

当時、虚心たちは専ら「CR牙狼(SanseiR&D)」と「CR蒼穹のファフナー(SANKYO)」をメインに、それ以外は、玉増えの狙える「デジハネCR蒼天の拳STV(Sammy)」「CRA弾球黙示録カイジ 沼ざわっ…！(高尾)」と、稼動は専らパチンコであった。

そんな中、パチスロの方は「パチスロ交響詩篇エウレカセブン(Sammy)」が大ヒット。他にもART機が人気となり、「バジリスク 甲賀忍法帖(ミズホ)」「緑ドン(エレコ)」「バイオハザード(山佐)」「悪魔城ドラキュラ(KPE)」などのシマも賑わった。虚心は、変則打ちが楽しかった「デコトラの鷲(大都技研)」をたまに趣味打ちしていた(笑)。

そしてこの頃、導入から2年ほど経つ「鬼浜爆走紅蓮隊 爆音烈士編(アビリット)」で万枚が続出し、怪しい…とプロ連中の間で話題となっていた。

2008年に導入されたアビリットのA+ARTの5号機。設定1～6の機械割は96～110％。ボーナス確率は、純増約230枚のBIG確率は1/2048～1/1560と重く、純増36枚のBONUS GAME確率は1/237～1/286、純増平均50枚の男気ミッション確率は1/115～1/103。

出玉のメインとなるのは、1G純増0.95枚のART「カッ飛びRUSH」であった。

このネット社会の中で、同じ人物ばかり毎日のように万枚近く出しているということで、間違いなく普通の攻略プロではないだろうと判断。その後、虚心はファフナーとキャバクラで大忙しなので忘れていたが、気になっていたという先輩のプロが何度か隣に座り観察していると、MAXBETボタンが必ず消灯していることに気づいたそう。

そうして怪しんでいたところ、先輩は帰り際に鬼浜で爆出ししていた男から、「アンタ何か気づいただろ!? 撤去期限も近いし、●●万円でネタ買わないか？」と声を掛けられたことで、やはり男がゴトをしていたのだと判明するのだった。

このゴト、実は2009年頃からあったらしいが、機種の検定期間終了が近づくにつれゴト師が安価で情報を販売したことにより、一気に全国的に広まり多くの被害が確認された。　

その頃になると、元々ゴト師ではない人まで使いはじめたため、非常に目立つ結果になってしまったようだ。

そして、ゴト対策の一つとして、設置はあってもP-Worldからは鬼浜の機種名が消去されていった。その後、メーカーの部品対策の話もあったそうだが、検定期間終了間際ということで、あっという間に台もハズされていってしまったのだった。

今回取り上げた話はゴト行為であり犯罪です。窃盗罪であれば10年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられます。

ゴトは一部の人の不正行為ですが、我々パチンコファンにも影響があります。こういったゴト行為で出た損失は、設定状況や釘状況に影響し、巡り巡って私たちファンの負担になってしまうのです。

そうならないためにも、ホールさんにはくれぐれも警戒を頑張ってもらいたいものですね。

また、記載しているネタの多くは昔話でありますが、現在においてもゴトを行うような犯罪者は実在こそします。が、本当に本当に限られた極一部の人間なので、一般ファンの皆さんは過剰に反応せずに、どうかいつも通りパチンコを楽しんで欲しいと思います。