第38回 かつて実在した攻略法シリーズ24 ホールにとったら悲報伝!? 攻略ネタとゴトネタの宝庫!! ~「サファリラリー」~

第38回 かつて実在した攻略法シリーズ24 ホールにとったら悲報伝!? 攻略ネタとゴトネタの宝庫!! ~「サファリラリー」~

はじめに

今回は1990年頃のお話。

パチンコは、「フィーバーレクサスⅥD(三共)」などのデジパチ、「ジャスティ(西陣)」などの一発台、「アメリカンドリームP-1(豊丸)」などの一般電役、「道路工事Ⅰ(三共)」や「スケボーキッズ(西陣)」などのハネモノ、と多種多様のスペックで盛り上がりを見せていた。ただ、当時の虚心は来る日も来る日も「ジャスティ」の優良台を追っていた記憶しかない…(笑)。

一方パチスロは、2号機から3号機へ移行する頃であった。今では激アツ出目として認知されている中段チェリーを1確リーチ目として初めて採用した「スーパーバニーガール(オリンピア)」が登場したのもこの時期だ。そして、「ドリームセブン(高砂電器産業)」を皮切りに、後に攻略法で有名になる「コンチネンタル(瑞穂製作所)」「リノ(ニイガタ電子)」などの3号機が続々、登場していった。

そして、そんな中で「サファリラリー(エーアイ)」も世に姿を現した。

「サファリラリー」とは…

ボーナスに小役の集中を搭載したA+Cタイプの2-1号機パチスロ。設定1~6で、BIG確率は1/351~1/279、REG確率は1/175~1/140、集中役確率は1/585~1/204であった。

また、ホールに設置されている台は、ほとんどが裏モノと言っても過言ではなかった。

そして、攻略ネタとゴトネタだらけの台でもあった。

サファリラリー(エーアイ/1990年)
サファリラリー(エーアイ/1990年)

攻略法の内容

【1枚掛け小役抜き】

こちらの機種、1枚掛けと3枚掛けではボーナスの確率こそ変わるが小役確率は変わらなかった。そこで、毎ゲーム1枚掛けで消化し、約1/24で出現する小役を狙い続け、微増させるという攻略法。

《手順》

1枚掛けで中段に毎G小役を目押し。

 

【BIG変換打法】

こちらは、REGのフラグを引いた後、REGを揃えずにそれをBIGに変換するというもの。REG確率が甘かったため、この攻略効果は絶大であった。

《手順》

① REGのフラグを立てる(※注 REGを揃えない)。

② 1枚掛けし、中段に7をビタ押し。

③ 7が揃うまで②を繰り返す。

こちらの攻略法は、「1枚掛け小役抜き」の進化ver.的なもの。REG成立後、小役のフラグが立った上で中段に7を全リールビタ押しし、右リールの制御の1/4に受かればBIGに変換することができた。小役確率が1/24くらいなので、BIG変換までの実質確率は約1/96であった。

ゴトの内容

【強制ボーナス】

こちらは、腕力にものを言わせ、物理的にボーナス図柄を揃えるという力業。2つのリールにボーナス図柄をテンパイさせたあと、盤面を押して残りのリールのスピードを落としてストップボタンを押すことで、ボーナスを揃えることができてしまった。のちに「アニマル(アークテクニコ)」や「ムサシ(パイオニア)」なども同じ被害に…。

 

【クレジット99】

こちらは、台のバグを利用し、セレクター残高を99枚にしてしまうという、ファミコンの裏技のようにもみえるゴト。道具を使ってはいなかったため、当時ゴトとの線引きが不明瞭だった。

《手順》

① コインを数枚入れ、クレジットを表示させる。

② 清算ボタンを押し、クレジットの払い出しを行う。

③ クレジットの表示が「0」になる手前で、清算ボタンを押す。

④ ③の直後にBETボタンを押す。

⑤ 成功すれば1BETされ、クレジットは「99」を表示する。

 

これらの行為は、結局のちにゴト行為と認定された。しかし、この頃は今と違いセキュリティも万全じゃなかったため、当時はしょっちゅう目にした。

攻略法の出所は?

兼業のパチプロをされていたおじさまから聞いたお話。最初に「クレジット99」のゴトネタを、情報が出回るよりかなり早いタイミングで教えていただいたのだが、このネタに関してはいろいろ揉めたりして危ないから絶対にやらないように、という実に不思議な注意をされた。おじさまの教えは絶対なので、虚心もそれに従った

ゴトネタは禁じ手となったが、そのすぐ後に攻略ネタである「1枚掛け」と「BIG変換打法」も教えてもらった。こちらは虚心も積極的に狙ってみたが、当時そこまで目押しが上手かったわけでもないため、実際に使った機会は少なく、虚心的にはあまり稼げない攻略法であった。

まるでシマはスラム街!? 至るところで揉め事が…

虚心の通っていたホールにもこの機種の設置があり、ある日BIGへの変換を試みていると、シマの端から店員が一台一台、清算ボタンの配線をハズしていった。

そして、その反対側には、クレジットを99枚にするネタをやっている数人組が…。彼らの代表格の人がその店員を見て「何、変更申請もしないで営業中に配線抜いとるんじゃ!! 警察、呼ぶぞ!」と怒鳴りだした。

すると店員は、「何度、清算ボタンを押しちゃダメ! と注意しても、あなたたちが押すからです」と答えた。それに対し「押しちゃダメなボタンなんか付いている訳あるか! そんなこと、俺らじゃなくメーカーに言え! 警察来たら、この店一ヶ月は営業停止だぞ! 俺らはそうなったら別の店行きゃいいだけで全く困らないけど、営業停止になったらお前らは困るだろ!」とさらに怒鳴った。

そして、なぜか!? このやりとりを詳しく聞けた虚心。そう、この出来事は、なんと虚心の真後ろで起きた出来事。さすがに、その目の前でBIG変換打法などやっていられなくなり、シマを後にした。

その後、行った店でも、明らかに普通の店員ではなさそうな「今だけ店員」(※説明しよう!「今だけ店員」とは、店に何かトラブルがあった時にだけ、店長に店員の格好で召喚される厳つい召喚獣の総称なのである<笑>)に、サファリラリーを打っていた連中がトイレで取り囲まれている現場を数回目撃した。そのため、この攻略ネタも含め、台自体に危険しか感じなかった。そういった理由で、虚心はこの攻略ネタをほとんど使うことはなく台が消えていった。「ジャスティ」を正攻法で打って勝っている方が、楽しく安全だったしね(笑)。

のちにわかったことだが、どうやら虚心はヤバい店ばかり通っていたらしい…。キャバクラのヤバい店じゃなくてホント良かった、と数年後に胸をなで下ろした記憶は今でも忘れられない(笑)。

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