【ジェットカウンターの闇~後編~】 多数のお客様からピンハネして儲けを出していたのです。【FREE's archives】

【ジェットカウンターの闇~後編~】 多数のお客様からピンハネして儲けを出していたのです。【FREE's archives】

<FREE's archives #54>

当連載<FREE's archives>では、過去に掲載された『パチマガスロマガFREE』の記事の中から、特に内容の濃かった&反響の大きかった記事を改めてご紹介します。


はじめに

虚心坦懐のGoing Underground、第101回(後編)。

 


 

前回に引き続き「ジェットカウンター」のお話。今回は、ジェットカウンターを使ったゴト師や悪い内通者の小遣い稼ぎの手法についてです。

他サイトではまず見られない、パチマガスロマガFREEだけの詳しい内容でご紹介していきたいと思います。

なお、ジェットカウンターの基礎知識などは前回のコラム(→リンク)を参照してください。

ジェットカウンターでの不正①「ゴト師」

《手順》

①自らホールに忍び込んだり、内通者を通す等の手段で、ジェットカウンターに特殊な部品とそれに繋がる受信機を取り付けておく。

②車のキーなどを改造した送信機から電波を送ることで、玉やメダルを流さずして計数し、レシートを出す。

③これを換金する。

…というワケだが、これは平成初期頃の話で、今ではほぼ皆無。理由は、「昔はお客自身が勝手に玉やメダルを流せたが、今ではこうした対策も兼ねて店員が流すのが主流となった」から。

また、「ホルコンの進化により、出してもいない玉やメダルを流したら、アウト数と合わない=エラーが出るためバレバレとなり、逮捕待ったなしとなるようになった」ことが挙げられます。

現在、店員さんがジェットカウンターで台番を入力したり、インカムでバックヤードに出玉を伝えたりするのには、こちらのゴト防止の意味合いもあるのです。

ジェットカウンターでの不正②「内通者の小遣い稼ぎ」

昔は、自店の利益のためにホール主体で出玉をカットするところも実際にありました。が! 昨今は、こちらも皆無。出玉をカットするのは、内通者の小遣い稼ぎくらいのものとなりました。

《手順》

①ジェットカウンターに不正部品を取り付ける。

②○千玉、○千枚を超えた玉やメダルを流した際のみ数%カットし、ストックする。(※少量の場合はバレるためカットしない)

③内通者が玉やメダルを流す際、玉数やメダル数を把握しづらい機種(液晶に枚数表示されないジャグラー等)や人(ラウンド中も打ちっぱなしの素人っぽい客等)の場合、積極的に当該ジェットカウンターに流す。

④閉店間際、客を装った仲間の玉やメダルを当該ジェットカウンターで流し、この際にリモコンでパスワードを入力すると、その日のストック分が全てレシート上に上乗せされる。

⑤これを換金する。

…これにより、ホルコンでの差玉、差枚数と合致するため、以前ご紹介した「サクラ」や「裏モノ(Cモノ)」に比べ、非常にバレにくいものとなっていました。つまり、多数のお客様からピンハネして儲けを出していたのです。

前後編まとめ

今の時代、ゴト師の仕込みは完全に無くなったものの、内通者の小遣い稼ぎの方は、今でも多少存在します。しかし、表示器上やネット等で、差玉や差枚数が明確に見られるようになってきたことで、ここ数年でこういった方々も一気に居なくなっていきました。今後のスマスロ、スマパチの普及によって、恐らく絶滅していくことと思われます。

風の噂によれば、とある内部の悪い人は、上記のような巧妙な手口で、ホールや客にバレずに月に数千万ほど稼いでいたそう。しかし、そのお金で女遊びに興じたことで、妻に複数人との浮気がバレ、離婚による損害賠償と養育費で数千万円を溶かしたとか…。

この人に最終的に罰を下したのは、家裁であったそうだ(笑)。

※本稿に記載した内容は、ライター虚心坦懐の独自の見聞に基づくものです。

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