【デマ注意!】SNSで大バズリした、とんでもないデタラメ記事【ホルコン遠隔で出玉調整?】

【デマ注意!】SNSで大バズリした、とんでもないデタラメ記事【ホルコン遠隔で出玉調整?】

はじめに

虚心坦懐の「浅学寡聞は損の元」、第20回。

 


 

つい最近もSNSで拡散され話題となった、「遠隔」「ホルコンによる出玉率調整」の話。

酷い嘘ですね…。仕様書として添付されたものが18年前の裏モノ台の設定資料だったり、めちゃくちゃなデタラメ記事です。でも、こういう記事、信じてしまう方が多いのも分かります。

昔から、ホルコンと聞くと「遠隔」「利益調整」などの話が出てきました。虚心の行くホールでも、そういった疑いを持っている常連客の方が非常に多いのが現状です。虚心は常連客の方に聞かれても、ホルコン信者相手に論破するのも面倒なので、いちいち否定などはしませんが…。ある種、宗教のように頑なに信じている方が多いので、虚心は「遠隔だね~」「利益調整だね~」などといなしております(笑)。

しかしながら、パチマガスロマガFREEの読者の方々には、間違った知識を持ってもらいたくないので、ホルコンに携わったことのある方々のお話を元に解説していきたいと思います。

ホルコンとは!?

「ホルコン」とは「ホールコンピューター」の略。その役目は店内に設置してある各台の中にある集中端子板に繋げることで、各台の稼働状況等のデータを吸い上げ、それを集計するための装置です。基本、台から信号を受け取るのみで発信することはできず、収集した情報を蓄積し、集計したものを見ることしかできない機械です。

通常、バックヤードの事務所と景品カウンターに1台ずつ設置してあります。

ホルコンでできる事

《事務所用》

①稼働状況と売上を見る
大当り時、玉の打ち出し時、玉の払い出し時の信号が台毎にホルコンに送られます。これにより、何回当りどれだけの玉が払い出されたのかが台毎に分かります。さらに、打ち込まれた玉数が多いほど人気機種というように、台の人気の目安となる一日あたりの平均打ち込み個数といった情報なども分かります。玉の打ち出し時と玉の払い出し時の信号からその台の差玉も分かるわけで、各台の利益も一目で分かります。

②今後の営業計画に役立てる
翌日以降の釘メンテやスロットの設定といった営業を考える資料となります。実際に使ったヘソサイズや設定等を入力し、その日の回転率や差玉を参考に今後の営業を組み立てて行くわけです。

③トラブル時の払出個数チェック
何らかのトラブルでパチンコの大当りが消化できなかったという客がいた際、不足分を補償する為にその大当りの払い出し出玉を調べるために使用されます。

④ゴト及びプロ(出禁/出禁予備軍)の監視と台のトラブルの管理
設定されている出玉や回転率などから大きな乖離が発生した場合のお知らせ機能が付いており、ゴトやプロ対策及び台のトラブル(ぶどう、橋桁等の察知)等に役立てます。さらに顔認証システムを採用しているホールも昨今、増えてきました。こちらは、以前、パチ屋のカメラ(→リンク)のお話でご紹介した内容になります。

 

《景品カウンター用》

⑤景品の在庫管理
飲み物やお菓子、日用品等が納品になったらその都度、数をホルコンに入力し在庫管理を行います。そして、出庫数・納品数から算出された在庫数と実際の数を確認します。

⑥会員証の管理
会員カードの作成、紛失、また、暗証番号を忘れた客がいた時などに使用します。

まとめ

以上のように、ホルコンは、ホールで必要ないろいろなものを管理するシステムで、台に信号を発信するような「遠隔」だとか、「利益調整」だとかの機能は付いていません。これらについては、以前「遠隔」(→リンク)でお話したようにホルコン単体ではできませんし、厳しい罰則もあります。

ホルコン攻略なども当然、意味不明なことがおわかりいただけたかと思います。まあ、虚心はマイホの常連の方に、またホルコン遠隔などの話をされたら、今まで通り「やってるね~」と答えますが…(笑)。

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