第39回 かつて実在した攻略法シリーズ25 確変突入率も所得も倍増!? 簡単そうに見えて実は難易度激高 ~「ピンボール」~

第39回 かつて実在した攻略法シリーズ25 確変突入率も所得も倍増!? 簡単そうに見えて実は難易度激高 ~「ピンボール」~

はじめに

今回は、1993年頃のお話。

パチスロは本格的に4号機時代に突入し、大量リーチ目を搭載して当時不人気だった4号機初頭のパチスロを大いに盛り上げた「ニューパルサー(山佐)」が登場。Aタイプでは他に、3号機「コンチネンタル」を意識した「オリエンタルⅡ(ユニバーサル販売)」や、完全告知機能を搭載した「ザンガスⅠ(大東音響)」、Bタイプでは「トロピカーナ(メーシー販売)」、「ロイヤルタカシー(高砂電器)」、A-Cタイプ「ソレックス(ユニバーサル販売)」などが登場した。

一方パチンコは、「ダービー物語」事件を機に連チャンする現金機が終焉へと歩を進め始めた。当時の連チャン現金機と言えば、保留連タイプの「アメリカンドリーム(三洋)」「エキサイトジャック(ニューギン)」や、数珠連タイプの「フィーバーフェスティバル(SANKYO)」、次回までの大当りが約束された「ロックンビート(マルホン)」、「エスケープ(大一)」などが人気であった。そして、この年、CR機初の大ヒット機種「CR花満開(西陣)」も登場した。他のジャンルからもヒット機種が生まれ、権利モノでは「ゴールデンバレリーナ(平和)」「ピ-スメーカー(ニューギン)」、一般電役では「ポップカルチャー(西陣)」、アレパチでは「アレンジマン(藤商事)」なども好調であった。

そして、その中に役モノが目を惹く権利モノ「ピンボール(京楽)」の姿も…。

「ピンボール」とは…

初当り確率1/235、確変突入率1/2、出玉約2300個の権利モノ。

デジタルは、0~7の3つ揃いの他、3or7のテンパイ時のみ中図柄は前後賞(「343」「767」等)でも大当りとなった。前述のデジタル抽選を突破すると上部の電チューが開き、ピンボール役モノ内に入った複数の玉がフリッパーで弾かれ、3つ穴の真ん中のVゾーン入賞で権利獲得となった。

また、大当り終了後のデジタル1回転目で中図柄に奇数が止まれば確変となり、以後の大当りは1/23.5で抽選されるという仕組みであった。

ピンボール(京楽/1993年)
ピンボール(京楽/1993年)

攻略法の内容

確変抽選の特殊な仕組みを利用し、最大2回、確変の抽選を受けられるという攻略法。つまり、確変の突入率、継続率ともに倍になるという内容。

 

《手順》

①自力で大当りさせる。

②15ラウンドまで普通に消化。

③16ラウンド消化前にデジタル回し保留を点ける。

④「回転体の穴が真下のチャッカーを通過し終えるタイミング」と「デジタルの回転開始」が同調したところで回転体に玉を乗せる。

⑤アタッカーに9個まで入れる。

⑥消化中のデジタルの中出目がスローになる瞬間に注目。

(A)奇数からスロー→確変確定なので、10カウント目を入賞させる。

(B)偶数からスロー→確変ではないので、次のデジタル回転が始まるまで打ち出し停止。

 

…というような感じで、確変の突入率や継続率を上げることが可能であった。

攻略法の出所は?

後に「ヒーロー三国志(→リンク)」でも出目法則を見つけた知人プロから教えてもらった攻略法。

彼は、この攻略法発見の前からとにかく出目法則を毎機種チェックしていた。プロというより、コアな出目マニア(笑)。攻略法以外にも、「ここで図柄がスローになれば熱い」など、演出法則面などもズバ抜けて詳しかった。

実際はそんなに甘くなかった。

実際にこの攻略法を使用してみると難易度はかなり高く、百発百中などは全くあり得ない内容だった。実際、兼業プロの叔父さまにも検証していただいたが、実機で手入れなら可能でも、ホールでやるとなると成功率50%程度の内容であった。まあ、それでも、機種自体も面白かったし、やらないよりは…という感じで何度も打った。

のちにこの攻略法が世間に知られてからも、難易度が高いためか、他の攻略法などと違って注意されることも極端に釘状況が酷くなることもなかった。

そんな中、パチスロ「ジャックポットⅡ」が登場し、攻略ネタ(→リンク)が入ってきた。そうして段々と「ピンボール」を打つ機会も減ってきた。

最後に触ったのは「ジャックポットⅡ」の攻略法がやれなくなってきた頃。久々に打って、成功率の低いなりに楽しめていたのだが、関西の知人プロから対策後の「ジャックポットⅡ」のセット打法の攻略情報が入ってきた。前回は1周目で左リールを止めていたが、今度は、3周目でも同様の効果があるというのだ。全く目立つことなく稼げたため、またまた「ジャックポットⅡ」が忙しくなってしまった。そうして、気づくと「ピンボール」を見ることもなくなっていった。

数年後、「CRピンボール」が登場すると聞き、「もしやリメイクか!?」とワクワクしていると、メーカーも機種も全く別物の機種で、キャバ嬢にアフターを断られた時くらいガッカリした記憶がある(笑)。

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