不正ロムの入れ替え手口とは!?【パチンコ / パチスロ 年末ゴトシリーズSP】

不正ロムの入れ替え手口とは!?【パチンコ / パチスロ 年末ゴトシリーズSP】

はじめに

虚心坦懐のGoing Underground、第95回。

 


 

今回は、店員の注意を逸らしている隙に悪いことをしちゃうゴト師のお話。少し前だと、CR天下一閃(Daiichi)でも現れました。この場合は、台を開けた隙に釘を曲げて入賞率を上げてしまうというものでしたが、かつては「台を開けてロムごとすり替えてしまう」という、今では考えられない荒業ゴトも…。

ホール公認の攻略ネタのプロ達の仕事とは!?

ここで整理しておくが、当時の虚心は「攻略ネタプロ」。これまで当連載で書いてきたように、以前のパチンコには設計ミスやバグといった"キズ"が少なからず存在し、そこを突くことで日々立ち回っていた。日陰者ではあったが、器具を使って犯罪を行う「ゴト師」とは異なる人種、、、という建て付けを理解したうえで読み進めて下さい。

 


 

当時、攻略ネタのプロ達は、見つかると即出禁というわけではなく、「一日、○発までなら」とお店公認の場合もあった。しかし、それだけだと、ただホールが損するだけなので、そういうところは大抵のホールが"ある一つの条件"を出していた。

その条件とは、他の攻略プロやゴト師を追い出し、店に報告するといういわゆる「番犬業」であった。餅は餅屋というように、攻略ネタのプロ達なら、同業者はもちろん、ゴト行為についても精通していることが多かったため、非常に適任であったのだ。加えて、虚心の先輩にあたるプロの方々はかなり腕っ節に自信があったこともあり、天職のようなものであった(笑)。

他県ナンバーの車が何台も…。

これは、今ほどセキュリティーがしっかりしておらず、監視カメラの性能も良くなかった頃。

あるとき、先輩プロが公認のホールで稼働をしていると…。いつも常連ばかりのホールなのに、見たことのない連中が何人も入店してきた。しかも、他県ナンバーが駐車場に数台見受けられた。先輩のプロは、その時点で後輩プロを招集。虚心も、二日酔いながら現場に赴いた。

その連中同士は誰も店内で接触している人が居なかった。が、それ自体を先輩はかなり怪しんでチェックしていると、その中の数人は同じような大きさの紙袋を持ってきていて、皆、足下に置いて遊技していることに気付いた。しかも、保3止めどころか打ちっぱなし、ということもあり、先輩はゴト師と踏んですぐに店長に報告。

すると、直後にドル箱をもった男が店員にぶつかり、玉を床中にばらまいた。そして、店員が玉を集めている隙に、その連中の数人が台のドアを開け、正規のロムと裏ロムをものの数十秒で交換していた。紙袋はロムを入れるためのものであったのだ。虚心達は、トイレに行くフリや飲み物を買いに行くフリをして、入れ替えた台をチェック。

それを見ていた知人プロの1人が、ゴト師を捕まえ…ようとしたのだが、すぐに先輩プロに止められた。先輩曰く「日本人なら捕まえるが、外国人ゴト師は逃げるためには平気で刺すから、そういうプロに任せればよい!」と…。

その後、店長に報告し、裏ロムを確認後、当該台の電源を落とした。

そして、損害が最小限で済んだお礼に、翌日モーニング付きで設定6の台を朝から打たせてもらえることに…。

裏ロムの仕様とは!?

後に、その裏ロムを詳しい方に解析してもらったのだが、セット打法で当てることができ、普通に打った際はノーマルの実機の約4倍も初当り確率が悪くされていたそう。こうやって帳尻を合わせ、店にバレないようにしていたという訳だ。

これを知らずに打っていた人がいたとしたら、ボーダー理論など通用する訳もなく、ゴト師の帳尻合わせに付き合わされ、大変な迷惑を被ることになったのであろう。

まとめ(いつものコピペ)

今回取り上げた話はゴト行為であり犯罪です。窃盗罪であれば10年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられます。

ゴトは一部の人の不正行為ですが、我々パチンコファンにも影響があります。こういったゴト行為で出た損失は、設定状況や釘状況に影響し、巡り巡って私たちファンの負担になってしまうのです。

そうならないためにも、ホールさんにはくれぐれも警戒を頑張ってもらいたいものですね。

また、記載しているネタの多くは昔話でありますが、現在においてもゴトを行うような犯罪者は実在こそします。が、本当に本当に限られた極一部の人間なので、一般ファンの皆さんは過剰に反応せずに、どうかいつも通りパチンコを楽しんで欲しいと思います。

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