換金所の場所って、どうしてホールのスタッフは教えてくれないの?【FREE's archives】

換金所の場所って、どうしてホールのスタッフは教えてくれないの?【FREE's archives】

<FREE's archives #65>

当連載<FREE's archives>では、過去に掲載された『パチマガスロマガFREE』の記事の中から、特に内容の濃かった&反響の大きかった記事を改めてご紹介します。


はじめに

虚心坦懐の「浅学寡聞は損の元」、第24回。

 


 

皆さんは、初めて遊技したホールで換金所の場所が分からなくて困ったことはないでしょうか?特に昔は換金所の場所が非常に複雑で、店の周りを一周しても全く分からないなんてホールも非常に多くありました。

虚心は以前、換金所を探してうろうろしているご老人が「大勝ちしたから、店員が意地悪して教えてくれないの!」と激おこぷんぷん丸になっていたので、教えてあげたことがありました。しかし、実はこれ、意地悪などではないのです。

通常、店員さんに聞いても、ほとんどのホールでは教えてもらえることはありません。今回は「なぜ、教えてもらえないのか?」、また、そういう場合の対処法について解説していきたいと思います。

パチンコの換金の仕組みは「三店方式」

まず、パチンコ屋で換金できるのは、「三店方式」を採用しているからです。なぜ「三店方式」などと回りくどいことを行うのかというと、パチンコ屋で直接換金してしまうと、賭博行為として認識され、法律上「賭博罪」が成立してしまうためなのです。実際、やらかした経営者も、今も昔もおりましたが…。興味のある方は、私のコラム「ホールでの珍事」(→リンク)にて(笑)。

では、「三店方式」とはどういった仕組みなのかを、以下で簡単に説明して参ります。

① 客とホールは、現金と玉やメダルを交換する。
② 客はパチンコやパチスロで増やした玉やメダルをホールで特殊景品と交換する。
③ 客が特殊景品を古物商(換金所)に持ち込むと現金で買い取ってくれる。
④ 景品問屋が古物商(換金所)から特殊景品を買い取って、ホールに卸す。

…という形で、ホール、古物商、景品問屋の三店でお金と景品が流れ、それぞれの店が関連のないものという見解の元に成り立っているのです。

換金所の場所を教えることで、関連性を疑われる可能性が!

さて、ここで本題にもどりますが、上記の三店方式では、建前上、関連がない三店という見解でした。

そのため、ホールが古物商(換金所)の場所を教えてしまうとそこに"関連性"が生まれてしまい、三店方式が崩れ、賭博行為と見なされてしまう危険性があるのです。

こういった危険を回避する意味で、ホールは古物商(換金所)の場所をお客に教えることはできないのです。

それでも昔は堂々と教えるお店もありましたが(笑)。

まとめ

以上の理由から、お店側の人が換金所の場所を教えることができないということになります。勝った客への意地悪などではないのです(笑)。今では、比較的出口付近の分かりやすい場所に、たまたま古物商が店を構えていることが多いです。しかし、まだ分かりづらいホールも多少は存在します。

ホールによっては、地図をこっそり見せてくれるところや、「勝ったお客様は、よくあちらの出口から○○の方向に向かいますよ。」などとヒントをくれるところもあります。しかし、一番手っ取り早いのは、打っているお客に聞くことです。昔はローカルルールで、お礼にちょっとした玉や缶コーヒーなどを渡すところもありましたが…。

因みに虚心は、換金所の場所が分からない時、綺麗なお姉さんに聞こうとし、ホール中うろうろし、結局そうそう都合良くそんな美女など居なく、妥協して加齢臭漂うおっさんに教えてもらっていました(笑)。

当時は、パチマガライターの小鳥遊エリコさんをホールで見た時に「こんな綺麗な人がパチンコなんて打つの???」なんて驚いていた時代ですから…。それにしても、今のパチ屋って美女比率、高くなったよな~。

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