第13回 かつて実在した攻略法シリーズ④~CR湘南爆走族 爆走編~

第13回 かつて実在した攻略法シリーズ④~CR湘南爆走族 爆走編~

はじめに

前回の「インディジョーズ2」のお話。またまた、多くの方に読んでいただきありがとうございました。

今回は、パチスロ爆裂4号機も終焉に向かい、5号機時代に突入しはじめた2006年に登場し、あっという間使えなくなった攻略ネタのお話。

CR湘南爆走族(Daiichi/2006年)
CR湘南爆走族(Daiichi/2006年)※画像は学園編(H33)のもの。

「CR湘南爆走族 爆走編」とは…

デジタル(1/54.5)が揃うと「ぶっこみチャンス!!」という役モノ抽選チャンスが訪れ(見た目ノーマルルートは1/8SPルートは1/4。ただし、再チャレンジ穴があるため実際にはもう少し甘い)、ここをクリアすると大当りになるという革新的な機種で、当時は「役デジ」などとも呼ばれていた。

大当り終了後には、ハネが2開放するまで継続する「チャレンジモード」に突入し、ここでV入賞させることができればハネが5開放するまで継続する「爆走モード(平均連チャン数4.6)」に突入するというゲーム性であった。

大当り出玉は、役モノ経由で14R1580個、ベロ直撃で15R1700個を獲得できた。

CR湘南爆走族(Daiichi/2006年)
ぶっこみチャンス!!

攻略法の内容

ベロの開放タイミングと回転体のV位置が同期していたため、ストッパーの開放タイミングが予測できた。よって、SPルートを狙ったり、ノーマルルートのVを直に狙ったりと、いろいろな角度で攻略することができた。

そして、ベロに玉を拾わせなければ残り時短回数は減らずに何度でも挑戦することが可能である機種の特性を活かし、当たらないタイミングの時はあえてスルーして仕切り直すことが可能だった。

これらのことから、時短にさえ入れてしまえば攻略効果は絶大で、慣れれば20連くらいは軽く狙えた。

 

《手順》

① 大当りさせ、時短(チャレンジモード/爆走モード)に入れる。

② ベロの開放タイミングと回転体のV位置で、ストッパーの開放タイミングを推測。

 ベロの開放タイミングが悪い際は、ベロに玉を拾わせない。

③<手順A> SPルート選択時のみ、単発打ちでベロに拾わせハネに玉を入れる。

③<手順B> ノーマルルートも込みで狙う。爆走モード時は時間効率も上げるため併用する。

 

というやり方で、連チャンを誘発させた。③<手順B>は、やや難易度は高めで、慣れていないと手前のハズレ穴に入ってしまうことも多かった。因みに、虚心や仲間達は、こちらをメインしていた。

CR湘南爆走族(Daiichi/2006年)
左にいれろ!

攻略法の出所は?

導入前に、とあるつてから実際に実機を見ることができ、その瞬間に間違いなく狙えると確信し仲間内と相談(※編注:虚心坦懐がライター業を始める前のエピソードです。編集部ならびにメーカーとは一切関係ありません)。

ホール導入される前に、DVDなどを用いて「押忍!番長」を上回る猛特訓モードに突入()。そして、受験を控えた学生もびっくりするほど、予習を完璧にこなしモノにした。

今のようにYouTubeなどで手軽に動画が見れれば、もっと楽だったハズなのだが

CR湘南爆走族(Daiichi/2006年)
上をねらえ!

ものの数日で…。

導入初日、シマはほとんど攻略プロばかり。まあ長年、攻略やっていれば「そりゃ、このくらい気づくだろうな!」と思った。

そして、稼働開始から数時間で、仲間内はあっという間にドル箱を積み上げ、気づけば皆、20箱超え!

ここで、いつもは怠惰な店員達が久々に仕事熱心に我々に張り付いてきた()。プロの座っている台は全てアホみたいに出ていたため、さすがに内心「これ、もう程なく対策されるな」と思っていた。

そうして、数日中には予想通り電源は落とされていた。ネットの普及もあり、あっという間に全国的に広まってしまったようだ。仲間内で、いろいろなホールをチェックしたが、どこも警戒中や稼働停止になっていった。まあ、ここで無理して行けるホールを減らすのもよろしくないということで、湘爆攻略はこれにて終了となった。

この機種、スペック的にも演出的にも、さらには大当り中の嶋大輔の「大人の勲章」まで非常に良くできていたので、とにかく残念であった。美人薄命というが、役モノ攻略もどうやらこの時代あたりから薄命になったようだ。

 

そして、この攻略法で稼いだ諭吉達は、攻略法が使えなくなった翌日以後、虚心行きつけのキャバ嬢の谷間に挟まれて消えていったのは言うまでも無い()

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