第40回 かつて実在した攻略法シリーズ26 小役抜き対策ワクチン接種後なのに「ビックリバンver.」で小役抜き!? ~「ビッグバン」~

第40回 かつて実在した攻略法シリーズ26 小役抜き対策ワクチン接種後なのに「ビックリバンver.」で小役抜き!? ~「ビッグバン」~

はじめに

今回は1989年頃のお話。

パチンコは多くの名機が誕生した年。デジパチでは「ドリームX(奥村)」「フィーバーレクサス(三共)」「パールセブン(マルホン)」などが人気に。一発台では、伝説の名機「スーパーコンビ(三共)」を筆頭に「セイヤ(三星)」「ジェットライン(西陣)」なども登場。ハネモノも人気が高く、「ビッグシューター(平和)」「魔界組(西陣)」「マジックカーペット(三共)」などが大ヒットした。

一方、パチスロは2号機時代全盛で、妙に連チャンした「アニマル(アークテクニコ)」や、ズレ目という新感覚のリーチ目を搭載した「バニーガール(オリンピア)」、リールのスベリが熱い「スーパーセブン(パイオニア)」、他にも「ベンハー(大東音響)」「ウインクル(高砂電器産業)」などが人気になった。

そんな中、「ビッグバン(日活興業)」もこの頃、登場した。

「ビッグバン」とは…

Aタイプに40Gの小役集中役が搭載された日活興業の2-2号機パチスロ。

設定1~6で、BIG確率1/375~1/225、REG確率1/408~1/249、フルーツ集中役1/543~1/272となっていた。

ビッグバン(日活興業/1989年)
ビッグバン(日活興業/1989年)

「ビックリバンver.」とは…

後述するが、本機は変則押し→小役狙いをすることでコイン持ちが大幅に良くなるという、いわゆる小役抜き攻略法が存在した。

「ビックリバンver.」とはその小役抜き対策のため、とある組織によってワクチン接種され、その副反応のせいか元気になってしまったビッグバンの総称(笑)。こちらのver.ではボーナスは一端内部でストックされ、後に一気に放出される貯金方式を採用していた。

ちなみに小役抜き対策後の台では、それまで豊作で味を占めたパチプロ達が同じように小役収穫を試みても、チェリーしか採れない凶作の事態に陥る仕様になっていた(笑)。

「貯金全放出+強制設定3」ゴトとは…

これも後述するが、虚心もかなりあとになって知ることとなったのだが、本機にはゴトが通用した。

なんと、市販のライターを改造したものを使用し、台に電気を送ることにより、ノーマルのビッグバンならどの台でも設定3にすることが可能であった。

さらに、「ビックリバンver.」で同様のことをすると、感電のショックか!? 貯金されたボーナスを全放出し、その上「ビックリバンver.」が「ノーマルver.」に戻った上で、設定は必ず3になった

攻略法の内容

【小役抜き攻略】

右リールから止めることで、順押しでは取れなかった小役を全て取ることにより、設定1でも機械割を100%以上にすることが可能となった。

この攻略法の応用が、4号機時代の「ビーナスライン」や「ファイヤーコング」にも繋がる(→リンク)こととなる。

 

《手順》

①右リール枠上に18番のBARをビタ押し。

 A) そのまま停止→もも、ベル、複合役

 B) 1コマ滑り→ぶどう、チェリー、REG

 C) 2コマ滑り→ベル、プラム、ハズレ

 D) 3コマ滑り→もも、チェリー、REG、ハズレ

 E) 4コマ滑り→もも、プラム、ハズレ

② 上記のようになり、成立役をフォローしつつ、中、左とリールを止める。

 

…と、こういった感じで成立役をほぼ全て獲得していくことで、設定1でも機械割は100%を超えた。しかし、当時は等価交換のホールが少なかったため、効果を見込むためには、どうしても高価交換ホールでの実戦が不可欠であった。

攻略法の出所は?

「ビッグバン」が登場して、ちょっとした頃から逆押しをしている人をたまに目にしていたため、「ニューペガサス」のように何か効果があるのか!? と不思議に思い、兼業プロの叔父に連絡して解答をいただいた。

なぜか!? 不思議と勝っていた理由とは…???

虚心は当時「ファイヤーバード」の600枚抜きの修行前で、今ほど目押しも上手くなかったうえ、打ちに行く時間も学校が終わった夕方くらいからであった。そのため、等価交換のホールでないとそもそも勝負にならなかった。

そして、数少ない等価交換店で週に数日、夕方から閉店ちょい前まで小役抜きを実戦していたのだが、非常に勝率が高かった。ただ、不思議に思っていたのが、逆押しをしている人を虚心の他に一度も見たことないうえ、一度も店員に注意されることすら無かったのだ。

そうこうしているうちにこの機種も、新装で無くなり、打つ機会も無くなってしまった。

 

それから10年くらい経って、攻略プロの先輩からの話で、このホールのビッグバンは全台が小役抜き対策済の「ビックリバンver.」で、さらに、夕方にはゴトで貯金放出後の台ばかりなことで有名だったことが分かった。そういった経緯で、虚心は日々設定3の「ノーマルver.」を夕方から等価交換で打てていたため、勝てていたそう。

先輩の話だと、当時このゴトを把握しているホールは少なく、先輩の知人店長も「あいつら、爆出しして帰った後、触っていた台全部が設定3になっているんだよなぁ~。しかも、注射痕なくなっているし…」と不思議がっていたそうだ。

 

まさか、ゴト後の台を触って良い思いをしていたとは! 美人局と同じくらい、もらい事故にならなくて良かったと思った虚心であった(笑)。

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