(前編からの続き)
▶第239回 手を出してこなかったリノシリーズ 『スーパーリノSP』は何故打つ!?

担当(以下・担)『では早速そこら辺の事をお聞きしたいと思いますが、推測の要は「TC確率」ですよね？』

しのけん(以下・し)『うんズバリその通り！』

担『設定1と設定6ではTC確率に3倍以上の差。これはシリーズの中では最高峰ですね』

し『分母これくらいでの3倍差は大きいよね。実際そこまで労せず設定6かそれ以外かは判断付く』

担『ただし。連チャン性能は高設定ほど低くなっちゃいますけどね』

し『うん。だから設定6でも基本は機械割の低いノーマルタイプみたいな挙動をしつつ、たまにまとまった連チャンが起こる感じ。たまたま日記の日はなかなか派手な連チャンしてくれた(笑)』

担『ですよね。序盤だけ見ると過去シリーズに見劣りしない連チャンをしていました』

し『まぁ実際はボーナスの獲得枚数が少ないから連チャンの割に…なんだけど。あ、そこも過去のリノシリーズにのめり込んだ方々に不評なのかなと。6号機だから仕方ないのにねぇ』

担『あ、不評と言えばリノシリーズ初の液晶搭載。しかししのけんさんは液晶が搭載されたお陰で逆に立ち回りに組み込めたとの事で…』

し『だね。まずは液晶のQRコードを読み込める事でTC確率が簡単にチェックできるようになった』

担『これは確かにありがたいですね』

し『通常時だけでなく、見落としがちな連チャン中もカウントしてくれるのは大きい。しかもその台の過去1週間のデータも遡れる』

担『「ニューパルサーSPⅢ」にも搭載されていた機能ですね』

し『あとは通常時に基本のモードでやっていれば、TC成立が音や演出で分かるようになった。これも大きいかな』

担『あーなるほど』

し『今までのリノシリーズは、周りの台のTC…というか「特殊1枚役」の出現率を正確に把握しづらかったと思うんだよね。成立しても音や演出がないから』

担『変則押しでTC成立目が出ていたとしても、自分の台以外は見逃しかねないですからね』

し『それがスーリノSPでは派手な音、なんならプチフリーズで手を止めさせるから自分以外の台でも成立した事が判断しやすい。やたらTC成立音が鳴っている台がもし空いたらQRコードで一発確認。そんな感じで気軽にその台の高設定の可能性を確認出来るのは、液晶が搭載されたからこそでしょ』

し『確かにその通りです』

担『しかし設定6の機械割は106.3%…』

し『これに関しては、正直もう少しあればありがたいのに…とは思う(笑)。でも設定推測のしやすさがそのマイナス面を補えているかなと自分は判断しているよ』

担『設定6で106.3%という機械割は6号機「アイムジャグラーEX」設定6のチェリー狙い時と近い感じですかね』

し『もしかしたら微妙にアイムの方が高いかも。ただ例えば、共に設定6が投入されているという条件の中、「アイムの2000Gで設定6くらいのBR出現率の台」と「スーリノSP2000GでTC出現率が1/62(※設定6の近似値)の台」が空いていたら、迷わずスーリノSP押さえるよね』

担『なるほど。2000G試行の時点で共に設定6の確率で引けていたとしても、実際に設定6である可能性はスーリノSPの方が別格で高いですもんね』

し『その条件をこんな感じで推測ツールに入れてみると分かりやすいよ』

担『アイムは設定6期待度23%。スーリノSPは69.42%。明らかにスーリノSPのほうが実際に設定6である可能性は高いですね。しかも設定1～4はほぼ否定されてます』

し『確率分母が軽いから落ち着きやすいし。ともかくこういう面で“設定6が入る時"であれば狙いやすい機種かなと。ただねぇ…』

担『なんですか？』

し『今までのリノを愛していた人って、設定不問の爆発力に惹かれていたワケでしょ？　こういうスーリノSPの魅力を伝えたところでそちら側のユーザーには全く響かない(笑)。…本機が失敗したところって結局のところこういう部分なのかなと』

担『いやはやごもっともです(笑)』