第26回 かつて実在した攻略法シリーズ⑫ 裏モノだからできた!? 4枚掛けセット打法とは…~コンチネンタルシリーズ~

第26回 かつて実在した攻略法シリーズ⑫ 裏モノだからできた!? 4枚掛けセット打法とは…~コンチネンタルシリーズ~

はじめに

今回は、虚心がまだ純真で、キャバなど通ったこともない…1990年頃のお話。

当時のパチンコはアナログ機が主流で、一発台の名機「ジャスティー(西陣)」や、のちに後継機も登場するハネモノ「ザ・トキオ(平和)」や「うちのポチ(三共)」「パチンコ大将13(西陣)」など玉の動きが楽しめる役モノ機種が続々登場していた。

一方、パチスロの方は2号機から3号機に移行しはじめたばかり。人気低迷か? と思われるも、連チャンと爆発力を武器にコンチネンタルシリーズが抜けた人気を放っていた。しかし、その連チャンの秘密は、コインセレクターに違法に取り付けられたコイン感知器「CS90」によるものだった…。

コンチネンタルシリーズとは…

「コンチネンタル(瑞穂製作所)」とは…

ビッグ確率は設定1~6で1/409~1/221。レギュラー確率は設定1~6で1/630~1/154。機械割は設定1~6で80.4%~115.8%のAタイプ機種であった(※CS90非搭載時)。

 

「コンチネンタルⅢ(メーシー販売)」とは…

ビッグ、レギュラー確率は全設定共通で1/409。集中役である「セブンラッシュ」確率は設定1~6で1/3682~1/676。機械割は設定1~6で91.9%~124.8%のA-Cタイプであった(※CS90非搭載時)。

また、こちらも裏モノ仕様で、ビッグを引いても「セブンラッシュ」が終わらない(※内部的にはビッグ後「セブンラッシュ」が1G連する仕様)「スーパーセブンラッシュ」という爆裂トリガーを搭載したものも存在した。

コンチネンタル(瑞穂製作所/1990年)
コンチネンタル(瑞穂製作所/1990年)
コンチネンタルⅢ(メーシー販売/1990年)
コンチネンタルⅢ(メーシー販売/1990年)

CS90とは…

未来から来た猫型ロボット的な存在が、スロッター達の「ぱっすろ、連チャンしないかなぁ~♪」的な夢に対し「はい!CS90♫」といった感じでセレクターに付けられた連チャンを誘発する部品(笑)。完全に違法でしたが…。

攻略法の内容

CS90がセレクターに付いていることが大前提ということもあり、連チャンしている台を設置しているお店を狙うというのが定石であった。しかしながら、当時コンチネンタルを設置していてCS90が非搭載というホールの方が実際は少なく、コンチのシマを歩けばCS90にあたる…くらいの状況だった。

 

《4枚掛けセット打法~手順》

①3枚掛けする。

②レバーを叩く。

③レバーを叩いた直後にコインを1枚投入。

④クレジットが増加しないのに、投入音が鳴ったら(コインが1枚飲まれたら)セット完了。

⑤同ゲームで7を揃える!

 

…という簡単手順で、ビッグボーナスが引けてしまう攻略法であった。

攻略法の出所は?

以前、紹介した世界全滅打法(→リンク)の頃から、お付き合いのある攻略プロの先輩の方々からいただいた情報。

最初、「数字4まで数えられるか?」と聞かれ、「もちろんですよ!」と答えると、「数字4まで数えられたら猿でもできる攻略法あんねん。教えたるわ!」といった感じで、早速、ホールに連れていってもらい教えてもらった攻略法。

あっという間に、ほとんどが「ド」ノーマルに…

それなりの期間、虚心の学生生活を支えてくれた攻略法であったが、徐々にCS90は外されノーマル仕様になっていった。当然、CS90が非搭載なわけで、4枚掛けセット打法は使えなくなっていった。

そしてその後、この「コンチネンタル」と「コンチネンタルⅡ(ユニバーサル)」には1枚掛け攻略という攻略法(ボーナスフラグが立ったら、ひたすら1枚掛けで2枚チェリーを抜く、という純増1枚/Gのもはや苦行)が出てきたが、時間効率も悪く、トイレに行くと、その間に大体店員にボーナス揃えられるということもあり、ほとんど打つこともなくなった。

そうして、1年ほどたった1992年。再び、「4枚掛け攻略」の話が出てきた…。その機種とは「チャレンジマン7(尚球社)」。早速、内容を聞いてみると、4枚掛けしセレクターを1枚増やせるという内容。コンチネンタルのダメなところ獲りみたいなこの攻略法…あらたなる苦行の誕生は、当時の攻略プロ達を爆笑させた。

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