第18回 かつて実在した攻略法シリーズ⑦ 本当にあったセット打法! 7枚交換でも、日当30万超え!? ~ユニバーサル系マシン4機種+1機種~

第18回 かつて実在した攻略法シリーズ⑦ 本当にあったセット打法! 7枚交換でも、日当30万超え!? ~ユニバーサル系マシン4機種+1機種~

はじめに

今回は平成元年(1989年)頃のお話になります。

この頃はパチンコはアナログ機が主流で、ハネモノでは「ビッグシューター」や「マジックカーペット」の初代が登場し、一発台では「スーパーコンビⅡ」がデビューを飾った年でした。

 

そんな中、パチスロでは『セット打法』と呼ばれる攻略法で、コインが2~3枚あれば大当りを揃えられるという機種達が登場しました。

その機種達というのが…

「リバティーベルⅢ(メーシー)」2.2号機

「リバティーベルⅣ(ユニバーサル)」2.2号機

「センチュリー21(瑞穂製作所)」2.2号機

「ロックンロール(エーアイ)」2.2号機 ※エーアイは現『大都技研』。本機はユニバーサル系の技術協力で作られていた。

「アメリカーナマグナム(ユニバーサル)」3.1号機

の5機種。

「リバティーベルシリーズ」とは…

まず、「リバティーベルⅢ」「センチュリー21」はAタイプであるが特殊な抽選方式で、「11、22、33…」など11の倍数でのみ抽選が行われた。連チャンが期待でき、1024Gで大当りする天井機能的なものも搭載されていた。

リバティーベルⅢ(メ―シー/1989年)
リバティーベルⅢ(メ―シー/1989年)
リバティーベルⅣ(ユニバーサル/1990年)
リバティーベルⅣ(ユニバーサル/1990年)
センチュリー21(瑞穂製作所/1989年)
センチュリー21(瑞穂製作所/1989年)
アメリカーナマグナム(ユニバーサル/1990年)
アメリカーナマグナム(ユニバーサル/1990年)

攻略法の内容

【攻略法① セット打法】

適応機種

「リバティーベルⅢ、Ⅳ」「センチュリー21」「ロックンロール」「アメリカーナマグナム」

 

虚心の攻略の歴史上、初めて使った攻略法でもある。今回紹介するセット打法は後に対策されてしまうのだが、対策された後も「セレクター49枚残しからの新たなセット手順」が効いたため、当時、虚心はこれで荒稼ぎし、ホールに出禁ヴァージンを捧げたのもこの頃。若さ故かその勢いは止まず、かなり多くのホールで出禁になった。

そして、打てるホールが近隣に無くなることを恐れ、北海道や九州まで遠征に行ったりもした。

 

《手順》

①クレジットON状態で1枚掛け

②清算ボタンを押しながら、レバーON

③ストップボタン点灯で清算ボタンから手を放す

④中段以外に7をテンパイさせる

⑤コインを手入れで追加

・上下段テンパイ→1枚投入

・斜めテンパイ→2枚投入

⑥右リールに7をビタ押しで揃える

 

…と、こんな簡単な操作で、いつでも7を揃えることが可能であった。当時は7枚交換が主流であったが、大学も休んで朝から7、8軒ほどホールを巡って日当30万ほど稼げていた。

【攻略法② 1枚掛け攻略法】

適応機種

「リバティーベルⅢ」「センチュリー21」

 

こちらは前述したとおり「11、22、33…」と11の倍数でしか抽選を行わないため、抽選を行わないGは1枚掛けで消化し、節メダルを行うといったもの。

 

《手順》

①11の倍数のG数近辺だけ3枚掛け

(当時はG数の表示器がないため、G数の数え間違いの保険も兼ねて数G手前から3枚掛けにすることもしばしば。)

②その他は、1枚掛けで消化。

 

この攻略法はセット打法と違い時間がかかるため、当時は目立たないよう出玉2000枚前後でコインを流して店移動していた。

因みに、この攻略法が後の「ペガサス412」のダイナマイトVer.(裏モノ)の攻略法にも繋がるのであった。

攻略法の出所は?

こちらも、虚心にホー助くんを教えてくれたのと同じ兼業の叔父さま。

攻略法の使い方を教わったのもこの時期で。一つの店で抜きすぎることや、毎日同じ店に行くのもNG。また、情報を共有しないようにすること、ましてや、攻略法を使い数人で打ちに行くことも攻略の寿命を短くするため言語道断……等、立ち回る上での多くの注意点もこの攻略の時に教わった。

後々、とっ捕まることもあったのだが…(※編注:「ホールに」です。「警察に」じゃないです・笑)。捕まったときのお話…「許してもらえやすい!? 正しい正座の座り方」については、またの機会にでも(笑)。

パチンコ攻略誌が遂にスクープ!!!

今回の攻略法終焉のきっかけは、パチンコ攻略誌!(※当時はまだパチスロ雑誌というものが存在せず、パチスロはパチンコ雑誌の中のコーナーとして取り上げられていた)。そして、その雑誌が発売された日にはどこも対策済で、攻略ができないようになっていた。

その後 、何度か虚心も試みた際のある日、左右の通路を確認し清算ボタンを押した途端、真後ろのシマの上からからまさかの脚立に上った店長に「うちの店、それやったら出禁だから!」って言われたのは驚いたし、懐かしい思い出だ(笑)。そのくらいの厳戒態勢だったのだ。

 

当時、雑誌で名付けられた攻略法の名前は『世界全滅打法』。スゴいネーミングだ(笑)。

虚心はこの攻略をきっかけに、その後、コピー打法くらいまで、パチンコ・パチスロ雑誌をチェックするルーティンが生まれた。

そう! 虚心がパチマガに出会ったのも、この頃であった。パチマガの白黒ページとパワーストーンの体験談を読みながら開店待ちをするルーティンも、ここで誕生したのである(笑)。

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